やっと宿に落ち着く
CAみずきです。
Expediaなどのホテル予約サイトを見ると、サンクトペテルブルクにはピンからキリまで、たくさんの宿泊施設があり、一泊、日本円にして10万円以上する豪華な格調高いホテルもあれば、時期にもよりますが1000円以下の、一人旅でも安心なドミトリータイプのホステルもあります。
ツアーなどに申し込んだ場合は、かなりお値段お高めの素敵なホテルになることと思いますが、「思い立ったが吉日」で旅をする私たちは、宿と食事のグレードは追求しないのがお約束。
というわけで、今回も期待はしていなかったものの、ついたらぼろアパートで、しかもオーナーが不在で建物の中にすら入れなかったというおまけつき笑
タクシーの運転手さんと、同じアパートのマダムが心配して連絡をつけようと奮闘してくださっていた時に帰ってきたオーナーは、ハイジに出てくるひげのアルムオンジにそっくり。
速攻、ニックネームは「オンジ」に決定。
母すみれのスーツケースを持った、オンジの後について、暗い石の階段を3階まで登ると、やっぱりそこはどう見ても普通のアパートでした。
エクスペディアの写真とは少し違うみたいだけど、最安値(確か1泊2000円くらいだったから当たり前か笑)だから、こんなものでしょう。
これってホテルじゃなくて、民泊という感じかな。
玄関に続く廊下の片側に、部屋が3部屋。反対側にバスルームとトイレ。珍しく、なのかロシアのアパートではそれが普通なのか、バス・トイレが別になっています。そして、その奥がキッチン兼リビングルームになっています。
オンジが親切に劇場のチケットを取ってくれました
ロシアでは英語は通じないと聞いていたけれど、オンジの英語はかなり達者。
聞くと、会社で昔英語を使う仕事に就いていたそうです。
一通り、個室とリビング、水回りの説明を受けました。
そのあと、懸案事項を思い切って聞いてみました。
「サンクトペテルブルクでは、劇場のチケットは私たち外国人の料金は割高で、オンジさんたちの(とは言ってませんが)料金とは違うとうかがってますが、私たちの代わりに、明日のバレエのチケットを取っていただくことはできますか?(にっこり)」
(おお~!我ながら厚かましい。オンジ、どう出ます?)
すると、
オ「OKだよ。外国人には高いかどうかは知らないけどね。チケット持ってきたときにお金払ってね。」
ワオ!また、ロシア人の株が上りました。
でも、もしかすると、私たちが到着した時オンジがいなくて困ってしまったことを申し訳なく思っていて、特別にサービスしてくれたのかもしれません。
どっちでもいいけど、いい人です。
見ると、さっきから、母すみれは目を白黒させていますが。
いろんなところを旅していると、こういう交渉術も身についてくるものです。エッヘン。
オンジはここには住んでいなくて、近所に住んでいるよう。
「困ったことがあったら、メールちょうだい。」
と言い残して去っていきました。
旅をしながら泥縄式に観光計画を練る
二人の個室。
時間は昼下がり。
片側の壁一面に「田」の字に作り付けの、二段ベッド×2の4人部屋です。
ベッドのそれぞれの開口部には、オンジの奥さんの手作りであろう、フクロウのアップリケのついたギンガムチェックのカーテンがかかっています。
安宿と言われようが、こんな可愛らしいところが、ホテルと違って、私は大好きです。
スーツケースの荷物を開けて、観光に必要な物だけをバッグに詰めなおしてから、リビングの丸テーブルで勝手に紅茶を入れて飲みながら、母と作戦会議です。
まず、近所でスーパーを捜して、ミネラルウォーターとウオッカ&オレンジジュース、おつまみを仕入れよう。舞台がはねてからでは店が閉まってしまうかもしれないから。
有名な建物や見どころが多い「ネフスキー大通り」に出て、お店をひやかしながら良さそうなカフェで腹ごしらえ。
そのあと早めにメトロに乗って、宿からはちょっと行きにくい場所にあるマリインスキー劇場で当日の演目バレエ「ジゼル」を見よう。「カッサ」(チケット売り場)でうまくチケットを買えるといいけど。(オンジに取ってもらったのは翌日のチケット)
お気に入りのドレスに着替え、メイクを直し…やっぱり女二人は気楽で楽しいね♪
安い宿ならホステルも
私はいつも主にExpediaかBooking.com、Torivagoで検索して、安い宿でレビューの良いところを予約するようにしています。
今回は初めはどうなることかと思いましたが、オーナーも親切、部屋も他にお客がなかったこともあり静かで、観光にも便利なところにあったので結果オーライでした。
ロシアに関しては、ホステルにも新しくて大変評判の良いところもあるようです。
日程と部屋のタイプがお好みに合えば、大変コスパは良いと思いますので検討する価値があるでしょう。